こどまどがオープンした日
こどまどがオープンして早2カ月。季節はあっという間に夏になっていました。
子どもたちは夏休みに入り、こどまどのプールで遊ぶ声が響いています。
今回は「こどまど」が始まった日の様子を記したいと思います。
【こどまどがオープンした日】
3月より準備を進めてきた「こどまど」は、5月27日オープンしました。
当日の朝まで雨が降り続き、どのぐらいの人が来るのだろうと心配されたこの日。
前日にお母さん達が野菜を刻んだお祝いカレー。赤リボンと白リボンをボンドでくっつけ、ハサミをかき集めて準備したテープカット。この日までに厳選したボードゲームや寄付された玩具。1日がかりでつくられた手作りのロフト秘密基地。
準備してきたものに囲まれて、おそろいのプレーワーカーズTシャツに身を包んだ私たちは、オープン直前でどきどきしながら…
遊んでいました!
「雨だし、のんびりやろうよ」
そんな事を言いながら、スタッフとその子どもと共にちゃぶ台を囲んでボードゲーム。
「こんな雨じゃ、あんまり人も来ないでしょう」と思っていたのですが、開園時間になった頃、突然雨が止み、外に日差しが出てきました。
同時に、ぞくぞくと人が集まってきました。
「こんにちは~」
「おめでとうございます」
「何か手伝うことありますか??」
お米やお赤飯、お花などお祝いの品をたくさんいただきました。
なかでも、「ん!」と差し出された男の子の花束は、どこで摘んできたのか、とても素敵な花束でした。
こんな記念のビッグイベントの日ですが、普段と変わらず、子どもの遊びはノンプログラムです。なぜノンプログラムにするかというと、子ども自身が「やりたい!」と思ってやることが遊びだから。遊びのプログラムを組むと、それをやりたくない子どもは遊べず、居づらくなってしまいます。そのため、私たちは遊びのメニューを決めるのではなく、遊びのきっかけになる素材を用意して、子どもから遊びが生まれてくるのを見守ります。
子どもは遊ぶ力を持っていると信じ、私たちが決めた予定は、
11:00~20:00まで遊べるよ!
12:00頃にカレーを食べよう!
13:00頃に大人はテープカットをするよ。参加してもいいよ!
だけでした。
部屋の中でも、
庭でも、
こどもは自由に遊びます!
バケツとペットボトルで水遊びが始まると、子どもの声が家々に響きました。
「まてー!」
「つめたーい!」
「きゃー!!」
この地域では「ここも昔は道が埋め尽くされるくらい子どもがいたのに。」という声がきかれます。道行く人は「久しぶりに子どもの声を聞いたね」と嬉しそうな表情でした。
部屋の中では、大人と子どもの人生ゲーム。
キッチンではカレーと白玉を作り。
白玉を練るのってぷにぷに気持ちいい!
お昼はそれぞれ好きな場所でカレーを食べました。
外のテーブルやベンチで食べる子もいれば、ロフトの上で食べる子も。
お昼ごはんの後はテープカット。
気仙沼市子ども家庭課の佐藤補佐、気仙沼まちづくり支援センター塚本卓さん、子ども代表佐藤秀仁さん、母親代表齊藤和恵さん、当団体事務局長神林の5名でテープカットを行いました。
夕方まで庭先での水遊びと追いかけっこは続き、冷えて寒くなった子どもは「こどまど」のお風呂で温まりました。暗くなってきた頃それぞれ帰路につき、オープンイベントは終了となりました。
この時はまだ、
狭いトンネルの奥の「こどまど」に子どもが来るだろうか?
どんな場所になっていくのだろうか?
と、期待と不安の中でした。
2カ月がたち、時には開園前から子どもの列ができているなど、多くの子どもが訪れることに嬉しさを感じながら、
こどまど以外に、その子の居場所があるのだろうか?
子どもと丁寧に関われているだろうか?
と、やはりグルグルと考える日々が続いています。
まだ始まったばかり「こどまど」ですが、子どもが安心して遊び、その子らしく居られる場所を目指して活動していきたいと思いますので、ご支援の程よろしくお願い致します。
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